火星を迎える準備

画像 この7月に最接近を迎える火星を見るための準備を始めています。
 そのひとつが写真の望遠鏡。ケンコー社製の6センチ焦点距離700ミリの屈折式経緯台。
 これは1975年誠文堂新光社から「星のふるさと」という本を出された鈴木壽壽子さんのわずか6センチの経緯台によるそれは見事な火星のスケッチの世界を追体験したいために以前から用意していたものです。
 もちろん鈴木さんがお使いになった望遠鏡はミザールのエース型という焦点距離1000ミリのもので、私のはランク的には少し低いものです。ただ、架台の形状が特に縦揺れに対して配慮しているように見えたため購入してみました。


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画像 また、接眼鏡も、老舗の五藤光学の「ハイゲン式」や「ハイゲン・ミッテンズェー式」を取り揃えてみました。この形式はシングルレンズ2枚という単純な構成のため「低級」とされていますが、実は、かつて主流だったアクロマート式対物レンズに対して、その収差を打ち消す働きを持つ優れもの。その効果は実際使ってみれば分ります。

 実際、まだまだ小さな火星像ですが、少し無理をした短焦点レンズにもかかわらず、真っ白な極冠やそれを縁取る暗黒模様が、赤茶色の本体に思いのほかシャープに浮かんで、接近時の模様の検出を期待させてくれています。

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この記事へのコメント

かすてん
2018年06月02日 11:15
2007年の中接近のときに、やぬしさんの11月10日の記事で『星のふるさと』のことを教えていただき、それからいろいろなことがありました。ここ最近星以外にもやることが分散してしまい、大接近直前だというのに鈴木壽壽子さんや『星のふるさと』についての紹介もほとんど書いていません。それでも、ときどき家主さんその他ブログ記事にしてくださる方を見つけては嬉しい気持ちになっています。星見のエネルギーは少なめですが、大接近前後のスケッチはなんとしてでもやりたいと思い、TS-65Pのパーツを玄関に並べ、出動準備はできています。やぬしさんも6cm経緯台で追体験をされる予定なのですね。拙ブログの「『星のふるさと』を取り上げているサイト(補)」に追記させていただきました。
https://goo.gl/z4FWLr
やぬし
2018年06月03日 22:24
かすてんさん、お便りくださりありがとうございます。正直、かすてんさんの目に留まってほしいとアップした記事なので「してやったり」です。
鈴木さんついては、私の天文ソフトには小惑星「鈴木壽壽子」を常駐させているので眺めるたびに思い出しますし、火星を見れば思い出さないことはありません。それにしても、かすてんさんの調査のおかげで鈴木さんのご生涯を知ることができたわけですが、同時にわずか58歳の若さでお亡くなりになったと知ったときのショックも大変なものでした。今回の大接近もそんな鈴木さんを偲びつつ、たった6センチの望遠鏡があんなすごい火星像を本当に見せてくれるのか試してみたいと準備していた次第です。また、かすてんさんには、鈴木さんの足跡研究の第一人者として何かお手伝いできることがあればと思っていますので、何なりとお申し出ください。
かすてん
2018年06月05日 20:42
やぬしさんの記事は大きなきっかけになりました。その後、鈴木壽壽子さんの足跡を辿る中で大勢の方にお世話になりましたが、何人かの方々はすでに鬼籍に入られています。本当にあの時に調べ始める機会ができてよかったと思っています。今後見つかって欲しいと思っているものは、例の火星や日食などを記録したカラーのスケッチ帳です。ここまでのところご遺品の中にはなさそうだとお聞きしており、その他にどこを探せばよいのか手詰まりで何年もの時間が流れてしまいました。かなりの時間が経っているので年ごとに難しくなります。

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