プリンス光学

画像 今日はプリンス光学の「PT-Ⅲ型」という望遠鏡をご紹介します。

 実を言いますとこのメーカーに出会わなかったら、私は星屋になっていたかどうか分かりません。理科好きだった私は、小中とおして理科だけは「5」をはずしたことがありませんでした、が、その中で「星」だけは別。星には全く興味がなく“理科”とさえ思っていませんでした。
 それが、中3の夏休み、隣のI君に「望遠鏡を作ろう」と誘われ、レンズだけ買えばあとはボール紙を丸めて作れることを知りました。その時ふたりで小遣いを出し合って買ったのが、プリンス光学の6センチ80倍単レンズセットでした。(その後私は望遠鏡集めの泥沼にズブズブと・・・。) 
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 で、この「PT-Ⅲ型」ですが、ヤフオクで1000円で落として手に入れましたが、ファインダーは折れて紛失、接眼レンズもありませんでした。でも、レンズはちゃんとアクロマート。取説を見ると昭和47年ごろ売っていたもののようです。もちろん私たちが初めて手作りした単レンズのボール紙望遠鏡とは比べ物にならないくらい“高級品”です。
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 対物レンズセル、接眼部、そして上下動部分はプラスチックですが、やたら厚い物を使っています。鏡筒内部は遮光環はキチンと入っていますが、ほとんどまったくといっていいほど黒塗りしてありません。
 三脚は細いラワン材を使っていますが、三角板までつけてネジをきちんと締めると意外なほどシッカリします。架台もネジの締め付けを上手に調節すると、これまた意外にスムースに動きます(それなりに、ですけど)
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 あと、泣かせるのが取説や愛用者カードの文言。
 愛用者カードは「永久保存」。「惑星と衛星」の観測の心構えには「謙虚な深い学究的態度をもって云々」と耳の痛い言葉が並んでいたりしています。

 これは私の自説ですが、望遠鏡に限らず、「手抜き」や「設計ミス」をした“不良品”と、そうではない製作者の”良心”が入っているものとには“似て非なる差”があると思っています。
 どれをどうと見るかは各人にお任せするとして、これからも時々私の無駄遣いをご照会して行きたいと思っています。

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この記事へのコメント

かすてん
2007年09月16日 19:44
取説の文章から時代の真面目さが伝わってきます。

 ところで不思議なのは「金星、火星、木星、土星、海王星等は惑星といわれ(地球も惑星)」と書かれているところ。水星と冥王星は小望遠鏡の対象外だから抜いたのかな?との解釈も出来ますが、「天王星」が飛ばされているのが納得いかないです。
もも
2007年09月16日 21:13
こんばんわ、ももで~す。
ワタシが手に入った初めての望遠鏡はエイコー製の
5cm。その望遠鏡はセルや架台はアルミ製でしたが、接眼部はエボナイトでした。
やぬし
2007年09月16日 21:27
かすてんさん、こんばんは
ホントに、へんですよね~
ご紹介してありませんが、使ってある図なんかもどこかで見たようなものがあって、当時の天文書を写したような感じ。文章は少々つたない感じを受けたりします(人のことが言えるか?)。一生懸命本を読みながら引き写したんじゃないでしょうか?なんて、こっちも推理したら面白そうです。
やぬし
2007年09月16日 21:31
ももさん、こんばんは
エボナイトは、適当に硬くて加工しやすかったですね。
ところで、エイコーの9センチ反射経緯台なんてのは、射程外だったんでしょうか?
もも
2007年09月16日 21:51
こんばんわ、ももで~す。
エボナイトは適当に柔らかく(笑)、分解癖で何回かバラしているうちにネジがばかになっちゃいました。
9cm反射?いえいえ~、姉の旦那になろうというお方に買ってもらったので~選択の余地は無く。
でも、その当時でも一万円以上したので、兄にしてみればけっこうな出費だったのかと・・・まあ、高度経済成長期だったので。
その望遠鏡のおかげで今の自分がありますでしゅ~。
もも
2007年09月16日 22:17
もういっこ。
愛用者カードのあて先が読めない・・・
やぬし
2007年09月16日 23:12
ももさんこんばんは
望遠鏡を買ってもらっても、すぐ押入れに入っちゃう子どももいるけれど、何パーセントかはちゃんとした星屋になる子もいるってことですね。やはり投資は必要ですよね。

もいっこ。の方
たぶん「えびすほんまち(ほんちょうかも)」でしょう。隣は「大黒」だし。さすが大阪は商売の町、街の名前も景気が良い!
いんぱるす
2007年11月21日 19:19
はじめまして。
「プリンス光学」で検索をして、たどり着きました。
実は私、この望遠鏡、所持していました。
小6から高2まではこのままの姿で、高2の冬にスリービーチの赤道儀に架台のみ変更しましたが、それまで、ずっとこの微動もない望遠鏡で、月や惑星のみならず、星雲・星団と星図と首っ引きで、いろんな天体を見たものです。
今でも天文は趣味で、某市の博物館で天文をメインに科学ボランティアをしてます。
まさか写真にお目にかかれると思っていなかったので、うれしいです!ありがとうございました。
2007年12月24日 23:47
初めて知りました。
色々な会社があるのですね。
初心者なので屈折望遠鏡からはじめましょうか。
赤道儀が高いのにびっくりしましたが。
さいとうたかを
2019年02月27日 11:15
初めまして、私もプリンス望遠鏡で月をよく観察したものです。ブログは拝見して懐かしくなり押入れから取り出して見たものの、接眼レンズが紛失していました…。恐れ入りますがプリンスに合う接眼レンズをご存知であれば教えていただきたいのですが…。不躾で申し訳ありません。
いんぱるす
2019年05月20日 21:39
さいとうたかをさん
はじめまして、2つ上のコメントを書いたいんぱるすと申します。
接眼レンズは差し込み径24.5mmドイツサイズなので、おなじ径のものなら使えます。
以下のサイトなどで通販でも購入できますよ。
https://scopetown.co.jp/SHOP/108452/list.html

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